ジンズホールディングスは7月13日、2022年8月期第3四半期の連結決算を発表した。第3四半期までの累計(21年9月〜22年5月)で、売上高は499億円(前年同期比4.6%増)、営業利益は27.5億円(同30.9%減)、経常利益は31.4億円(同21.0%減)だった。
国内外ともに新型コロナウィルス感染症の影響が想定よりも大きく、国内では都市部を中心としたまん延防止重点措置の発令による想定外の売上減が響いた。新規出店で増収となったが、既存店の売り上げ落ち込みやセールの増加による原価率アップで、営業利益は大きくダウンした。海外では、米国において事業構造改革に伴う特別損失を計上し、中国のゼロコロナ政策による上海・北京の都市封鎖が業績に影響した。
(出所:ジンズホールディングスWebページ)
(出所:2022年8月第3四半期決算短信)
同日発表となった通期連結業績予想の修正によると、経常利益が前回の70.1億円から下方修正した。前期実績の50.2億円に対して19.5%減益の40.4億円を予想。当期純利益が過去最高となる通期40.3億円を見込んでいたものの、9.2億円(計画比77%減)と大幅に下方修正した。
今回の業績予想の修正に伴い、従来37円を見込んでいた下期配当を無配とし、年間配当は54円の予想から17円となった。
ジンズホールディングスは、メガネ・サングラスをはじめ眼鏡周辺商品を扱う「JINS」ブランドを国内465店舗(22年6月末)、国外235店舗(21年12月)で展開している。5000円、8000円、1万2000円という均一料金が特徴で、セルフ検眼機の導入促進と今年新設される国内唯一の眼鏡国家資格「眼鏡作製技能士」500人取得を目指している。
- 出前館、赤字拡大を見込み3期連続の無配
出前館は7月15日に2022年8月期第3四半期連結決算を発表した。第3四半期までの累計(21年9月〜22年5月)で、売上高は349億円(前年同期比89.1%増)、営業損失は296.6億円(前年同期は135.9億円の赤字)であった。同日発表となった通期連結業績予想の修正によると、営業損失が期初の500億〜550億円から370億円まで減少する見通しとなった。また、従来未定だった配当は無配を決め、3期連続の無配となった。
- ほぼ日、海外ではばたく 北中米で手帳の売り上げが伸長
ほぼ日は7月14日、2022年8月期第3四半期の決算を発表した。第3四半期までの累計(21年9月〜22年5月)で、売上高は47億円(前年同期比4.6%増)、経常利益は3.5億円(同2.2倍)だった。第3四半期での経常利益は、期初の通期予想3億円をすでに上回った。海外売上高が全体の29.7%まで伸び、前年同期比は14.4%増となった。
- 【決算】アドセンスからの脱皮をうかがうUUUM
UUUMは7月14日、2022年5月期の通期連結決算を発表した。営業利益は9.7億円(前年比19.1%増)、経常利益は10億円(同17.2%増)だった。アドセンス(YouTubeから受け取る収益)以外の売り上げが、四半期ベースで初めてアドセンス売り上げを上回った。アドセンス以外の売り上げ拡大を積極的に取った戦略が効いてきた。
- サイゼリヤ3Q決算、営業利益は黒字へと浮上も進捗率は3割にとどまる
サイゼリヤは7月13日、2022年8月期第3四半期の連結決算を発表した。第3四半期までの累計(21年9月〜22年5月)で、売上高は1073億円(前年同期比12.6%増)、営業利益は10.6億円(前年同期は赤字)の黒字へと浮上。通期計画の営業利益36億円に対し、第3四半期までの進捗率は29.5%。
- 減収減益のビックカメラ、”エアコン買い替え祭”の効果は?
ビックカメラは7月12日、2022年8月期第3四半期の連結決算を発表した。第3四半期までの累計(21年9月〜22年5月)で、売上高は5965億円(前年同期比6.3%減)、営業利益は152億円(同5.6%減)、経常利益は170億円(同7.2%減)だった。通期計画の経常利益198億円に対し、進捗率は86.4%。
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