ビックカメラは7月12日、2022年8月期第3四半期の連結決算を発表した。第3四半期までの累計(21年9月〜22年5月)で、売上高は5965億円(前年同期比6.3%減)、営業利益は152億円(同5.6%減)、経常利益は170億円(同7.2%減)だった。通期計画の経常利益198億円に対し、進捗率は86.4%。
POSデータに基づいた速報値から品目別の売上高を見ると、連結子会社のコジマを除いたビックカメラの数値は、エアコン、洗濯機、冷蔵庫といった白物家電が、第3四半期までの累計で前年比2.7%増加している。6月だけで見ると、前年同月比12.3%増だ。テレビ、オーディオ、デジタルカメラといった音響映像商品が同4.1%減、スマホ、PCおよび周辺機器といった情報通信機器商品が同8.8%減に比べても増加が目立つ。
世界的な半導体不足から、メーカーの高単価製品への部材配分戦略や量販店側の在庫確保戦略が加味されて、エアコンや洗濯機といった家庭電化商品は高単価なものが好調だ。「エアコン買い替え祭」が真っ最中である第4四半期(6-8月)の成果が、ビックカメラの通期業績を決めるともいえよう。
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