【決算】アドセンスからの脱皮をうかがうUUUM

[金子正道，ITmedia]

　UUUMは7月14日、2022年5月期の通期連結決算を発表した。売上高は235億円（前年比3.7％減）、営業利益は9.7億円（同19.1％増）、経常利益は10億円（同17.2％増）だった。従来の業績予想だった営業利益8億円〜9.3億円を上回った。

　旧収益認識基準では、アドセンス（YouTubeから受け取る収益）以外の売り上げがアドセンス売り上げを四半期で初めて超過し、前年比も43％増となった。広告（企業とのタイアップ案件）やクリエイターサポート（グッズ、イベント、音楽等）といったアドセンス以外の売り上げを積極的に拡大させる戦略を取り、通期で順調に進捗した。

（出所：2022年5月通期決算説明資料）

（出所：2022年5月決算短信）

　同日発表した23年5月期の通期業績予想は、売上高270億円〜285億円（前年比、対レンジ中間値で18％増）、営業利益11億円〜13億円（同24％増）、純利益6.5億円〜7.8億円（同59％増）を見込む。

（出所：2022年5月通期決算説明資料）

　UUUMは、YouTubeで自作動画を継続更新してファンを獲得するYouTuber（クリエイター）のマネジメントを行っている。「HIKAKIN」「はじめしゃちょー」「Fisher’ｓ」など日本トップクラスのクリエイターが所属している。

　大人気の宅トレYouTuber「竹脇まりな」によるテレビ出演、CM出演、イベント開催といった新事業の拡大が期待される。加えて、UUUMが主催するゲームイベントといったコラボ企画でのライブ配信などで、新たなファン獲得に挑戦している。