値上がりで“買い控えよう”と思う商品 1位は?値上げの夏

» 2022年07月20日 09時15分 公開
[ITmedia]

 帝国データバンクが、主要メーカー105社における2022年以降の価格改定計画(値上げ、実施済み含む)を追跡調査した結果、累計1万5257品目で値上げが判明した(6月末時点)。このうち、7〜8月の値上げは4000品目超の予定で、「値上げの夏」の様相を呈してきた。

 今後も値上げが予想される中で、人々はどのような意識でどのように行動をしていくのだろうか。マーケティング支援を行なうネオマーケティング(東京都渋谷区)が、20歳以上の男女を対象に「食料品の値上げ」に関する調査を実施した。

値上げ (画像提供:ゲッティイメージズ)

 直近3カ月で食料品を購入する際に値上がりを感じているか聞いたところ、「とても値上がりを感じる」「やや値上がりを感じる」と回答した人は85.5%と高い結果となった。

 値上がりを感じる食料品の商品ジャンルは「野菜」が65.7%と非常に高く、次いで、「肉・魚」(44.4%)、「チーズなどの加工乳製品」(42.6%)、「麺類」(41.1%)と続いた。

 ネオマーケティングは「野菜は収穫状況によって常に価格が変動しやすいため、値上がりを意識している方が多いことも要因の一つと考えられる」と指摘する。

値上げ 値上がりを感じている食料品(ネオマーケティング調べ)

 値上がりを感じている食料品の中で買い控える商品は、「ビール」(48.9%)が最多となった。また、「缶詰・瓶詰・乾物」(48.3%)、「総菜・お弁当」(45.0%)、「レトルト・加工食品」(44.7%)などの食材を調理すれば代替できる商品や、「スイーツ・お菓子」(48.1%)、「アイス」(47.7%)などのし好品が上位にランクインした。

値上げ 値上がりによって買い控える商品(ネオマーケティング調べ)

 外食時の支払いが値上がりした時の行動を尋ねた。その結果、「控える」「やや控える」は合計で64.6%とやや高い結果に。一方、「控えない」「あまり控えない」は11.1%と、外食の支払いが値上がりした際の行動について意識をする人が多いようだ。

値上げ 外食時の支払いが値上がりした時の行動(ネオマーケティング調べ)

 調査は、ネオマーケティングが運営するアンケートサイト「アイリサーチ」のシステムを利用したWebアンケートで実施。登録モニターのうち、全国の20歳以上の男女で食料品を自身で1週間に1日以上購入している1000人を対象とした。調査期間は6月3〜6日。

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