「旧統一教会」は海外でどんなビジネスをしているのか “見逃せない”事実に迫る世界を読み解くニュース・サロン(3/5 ページ)

» 2022年07月21日 07時37分 公開
[山田敏弘ITmedia]

米国で大成功を収めたモノ

 旧統一教会は、米国で食料品卸業にも手を出して大成功を収めている。その食品とは、海産食品。旧統一教会につながっている大手「True World Foods」だ。

 同企業は、米国中の寿司レストランに魚を卸している。米国とカナダだけで、8300件のレストランに魚を提供し、その多くは寿司レストランだという。中レベル〜高級レストランなら8割ほどがこの「True World Foods」から魚を調達しているという。

 公式Webサイトを見ると、サーモンやツナ(まぐろ)を中心にさまざまな魚を取りそろえているのが分かる。豊洲から直送しているという触れ込みで、米国で提供される日本の寿司を支えている。

サーモンやまぐろを中心にそろえている(画像はイメージ)

 興味深いのは、True World Foodsが扱っているのは寿司だけではないこと。同社のカタログによれば、海産物の缶詰や、お米(コシヒカリ)、昆布、醤油、ダシだけでなく、A5ランクの和牛なども扱っている。加えて、日本製の包丁や皿なども通販で売っている。とにかく、日本語のパッケージングで、日本のものだらけである。日本企業なのかと錯覚してしまうほどだ。

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