「大阪王将」の不祥事につられて、「餃子の王将」の株価も下落している。
SNSでの暴露を発端に発覚した大阪王将店舗のずさんな衛生管理は、同ブランドの運営企業であるイートアンド(2882)の株価を1割ほど引き下げた。一つの暴露が、同社の時価総額を25億円ほど吹き飛ばしたことになる。
これが「自業自得」の場合はまだいいが、市場では社名が似ているばかりに「とばっちり」で風評被害に遭う事例が後を絶たない。
今回は、そんな「大阪王将」の事件が「王将フードサービス」(9936)に飛び火した。足元では持ち直しているものの、SNSでの暴露が本格化していた月曜日から火曜日にかけて、同社の株価は7000円から一時6880円程度まで下落。
株価だけで見るとマイナス1.8%ほどとそれほど大きな下落率ではない。しかし、王将フードサービスの時価総額は1620億円であることから考えると、時価総額でいえばイートアンドを上回る約27億円のマイナスであり、その影響は小さくない。
なお、「大阪王将」は確かに「餃子の王将」からのれん分けによって生まれた企業である。しかし、資本関係や業務関係はないことから、もはや両者は完全に独立しているといっていい。やはりSNSでの暴露による株価下落は、「とばっちり」と言わざるを得ない。
実はこのような事例は決して少なくない。今回はそんな数多くのとばっちり風評被害事例から5つのケースをピックアップした。
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