メタ・プラットフォームズ(旧フェイスブック)は7月27日(米国現地)に第2四半期となる2022年4-6月決算を発表した。売上高は288億2200万ドル(前年同期比1%減)、純利益は66億8700万ドル(同36%減)だった。広告需要が低下したことによる四半期ベースで初の減収となった。
次の第3四半期(7-9月)では、売上高を260億〜285億ドルのレンジで予想している。中央値の272.5億ドルは前年同期比6%減の予想値となる。
(出所:メタ・プラットフォームズWeb)
(出所:筆者作成)
主力事業であるフェイスブックの四半期末ごとの月間アクティブユーザー(MAU)は、6月末で29.3億人(前年同期比1%増)だった。ここまでの推移は、3月末で29.4億人(同3%増)、21年12月末で29.1億人(同4%増)、9月末が29.1億人(同6%増)、6月が29.0億人(同7%増)。前年同月比の推移を見る限り、その伸びが鈍くなっている。
また、今後の柱に据えたい仮想空間「メタバース」関連のリアリティーラボ部門は、売上高が4.5億ドル(同48%増)で営業損失は28.1億ドル(前年同期は24.3億ドルの損失)と拡大した。
(出所:Press Release)
- 好調アルファベット決算、ただしYouTubeは増収率にブレーキ
アルファベット(旧グーグル)は7月26日(現地時間)に第2四半期となる2022年4-6月決算を発表した。増収減益であった。主力事業となる「広告事業」の1つであるYouTube広告収入は21年第4四半期に出した前年同期比25%増から、前回の22年第1四半期が同14%増、今回が5%増と成長にブレーキがかかった。TikTok(ティックトック)との競争激化が増し、企業の広告出稿が手控えられたことが要因と説明された。
- ツイッターとマスク氏の法廷闘争へ 買収関連費用3300万ドルも業績の重し
ツイッター(TWTR)は7月22日(米国現地)に2022年4−6月決算を発表した。収益対象になる1日当たりアクティブユーザー数(mDAU)は2億3780万人(前年同期比16.6%増)であったが、広告業界の逆風にマスク氏の買収保留が重なり減収減益となった。マスク氏と見解が異なる偽アカウントやスパムの比率はmDAUの5%未満と発表。ツイッターとマスク氏の法廷闘争が始まる。
- 中国都市封鎖が響いたテスラ決算 売上高の四半期過去最高更新は止まる
米テスラ・モーターズ(TSLA)は、7月20日(米国現地)に第2四半期となる4−6月決算を発表した。売上高・純利益とも前年同期比では増収増益となったが、20年に黒字転換して以降続いてきた前四半期比での過去最高更新は止まった。中国都市封鎖(ロックダウン)の影響でEV販売台数は3四半期ぶりに30万台を割り込んだ。
- ネットフリックス決算 4〜6月会員数の落ち込み、事前予想の半分にとどまる
米ネットフリックス(NFLX)は7月19日(米国現地)に2022年4―6月決算を発表した。注目された四半期ごとの新規会員数の減少は、事前会社予想だった200万人に対して、半分の97万人に留まった。また、次の7月―9月の予想は100万人増とし、半年ぶりに増加を見込む。
- 出前館、赤字拡大を見込み3期連続の無配
出前館は7月15日に2022年8月期第3四半期連結決算を発表した。第3四半期までの累計(21年9月〜22年5月)で、売上高は349億円(前年同期比89.1%増)、営業損失は296.6億円(前年同期は135.9億円の赤字)であった。同日発表となった通期連結業績予想の修正によると、営業損失が期初の500億〜550億円から370億円まで減少する見通しとなった。また、従来未定だった配当は無配を決め、3期連続の無配となった。
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