クルマはどう進化する? 新車から読み解く業界動向

販売絶好調のキャンピングカー いったいどんなクルマが売れている? 鈴木ケンイチ「自動車市場を読み解く」(1/3 ページ)

» 2022年07月30日 07時00分 公開
[鈴木ケンイチITmedia]

 今、キャンピングカーが売れています。

 日本RV協会が7月に発表した「キャンピングカー白書2022」によると、2021年のキャンピングカーの売上総額(日本RV協会会員の売り上げ)は、前年比109.1%の約635.4億円でした。前年よりも1割近く伸びています。

キャンピングカーが売れている(提供:ゲッティイメージズ))

 11年は約211億円だったことを考えると、この10年で市場は3倍に拡大したことになります。また、販売だけでなく、国内の保有台数も順調に伸びており、21年は前年比107%の13万6000台に。10年前となる、11年の保有台数7万5600台の2倍に迫ろうかというほど増えています。

保有台数は右肩上がり(図版:日本RV協会)

 ちなみに、日本RV協会の調べによると、日本と国土面積の近いドイツのキャンピングカー保有台数は約150万台。代数的にはまだドイツの10分の1以下で、日本のキャンピングカー市場の伸びしろは、まだまだたっぷりあるのではないかというわけです。

       1|2|3 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.