わずか5日で売り切れ!「コペン20周年記念車」が示したスポーツカーの価値 鈴木ケンイチ「自動車市場を読み解く」(1/4 ページ)

» 2022年06月30日 18時50分 公開
[鈴木ケンイチITmedia]

 ダイハツは6月19日、軽自動車の2人乗りオープンカー「コペン」のデビュー20周年を記念した、1000台限定の特別仕様車を秋に発売すると発表しました。翌20日から予約を始めました。

 するとどうでしょう、あっという間に受注が1000台に達し、24日には受注終了となってしまいました。なんと発表から終了まで、たったの5日間。驚きの人気です。

たったの5日で受注終了

 ちなみに、「コペン」は、2002年に初代が誕生し、14年にフルモデルチェンジで第2世代となりました。初代の販売台数は約5万8000台、2代目は約3万5000台。20年間の累計の販売数は、約9万3000台となります。20年間で割ると年間販売台数は4650台。これは、ダイハツとしては、正直、とても小さな数字です。

 ダイハツの主力モデルである同じ軽自動車の「ムーヴ」の22年5月の販売台数は6070台でした。つまり、「コペン」は一年かけても、「ムーヴ」のひと月分の販売台数にも届かないのです。

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