コロナ禍に入って以来、「鰻」のチェーン店が急増している。
ウナギのファストフード「名代 宇奈とと」は、2020年4月時点で国内14店を展開していた。ところが、2年と少しを経過した現状は、国内102店にまで爆増。コロナになって店舗数が7倍以上に急拡大している。
また、都内を中心に京都、金沢などにも展開する「にょろ助」は、本格的なウナギをできるだけ値段を抑えて提供する趣旨で、20年7月に1号店を銀座に出店。系列のウナギ専門店を合わせて15店にまで増えている。
名古屋から東京に進出してくるウナギ専門店も目立っており、20年9月には「炭焼 うな富士」と「うなぎ 四代目菊川」が、相次いでオープンした。
ウナギの業態はうな丼やうな重といった「丼もの」が主力商品であるだけに、テークアウト、デリバリーのニーズが高い。店内飲食も1人で黙って食べる「黙食」に向いていて、コロナ禍でも比較的安定した集客が見込める。スタミナが付く食材というイメージもあって、好調な販売につながっているようだ。
ウナギ専門店は夏の2回の「土用の丑」の日に、売り上げのピークを迎える。今年も一の丑、7月23日(土)の売れ行きは、ウナギの価格が高騰しているにもかかわらず例年を上回った。前年よりも2割以上を販売する店が続出した。
二の丑、8月4日(木)に向けて期待が高まっている。
コロナと共存するニューノーマルの時代に躍進する、ウナギチェーンの魅力を紹介したい。
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