外食で「朝食革命」が進行中だ。これまで朝食とは縁遠いと思われた業態にまで、波及してきているからだ。
コロナ禍で夜に出歩く人が減り、飲食店の売り上げが減少している。現在は解除されたが、緊急事態やまん防(まん延防止等重点措置)がたびたび発出されて、飲食店の時短が半ば常態化している。
代わって、外食各社が強化しているのが朝食だ。高齢化が進み、団塊の世代が定年に差し掛かった10年ほど前から、郊外型喫茶の「コメダ珈琲店」や、ファミレスの「ガスト」などではモーニングの需要が高まっていた。近年では、洋風・和風のファストフード、ハンバーガーの「マクドナルド」や、牛丼の「吉野家」などでもモーニングに力を入れている。
しかも、コロナ禍になってからは、ハンバーグ専門店「びっくりドンキー」、タピオカや台湾料理の専門店「春水堂」のような、従来では朝食を提供するイメージがなかった業態でも、サービスを開始して好評という。朝からラーメンを出す、“朝ラー”も珍しくなくなった。
東京・代々木上原のミシュラン星付きレストラン「sio」では、モーニングのコース料理を提案し、予約が取れないほどの人気になっている。
外食における朝食の広がりを追っていきたい。
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