セリアは7月29日、2023年3月期第1四半期の決算(非連結)を発表した。売上高は525億円(前年同期比1%増)、経常利益は43.9億円(同16.8%減)だった。期初に会社から公表された第2四半期(累計)までの経常利益計画は86億円(同19.1%減)で、計画に対する進捗率が51%となった。
(出所:セリアWebページ)
(出所:セリア決算短信)
今年は100円ショップ業界への強い向かい風が吹いている。巣ごもり反動、人手不足、円安、原材料高といった環境だ。業界の寡占化が進む100円ショップは、業界トップの「ダイソー」(大創産業、非上場、広島本社)を筆頭に、2番手の「Seria」(セリア、上場、岐阜本社)、「Can Do」(キャンドゥ、上場、元々は埼玉、その後イオン子会社に)、「ワッツ」「meets.」「シルク」(ワッツ、上場、大阪本社)と続く。
運営会社やショップ内で100均を貫くセリアは、脱100均の動きをする他社とは一線を画す。商品の製造・発売元であるサプライヤーからは値上げ要請もある。自社の専用工場を持たないセリアは「おしゃれ」「オリジナリティ」で商品開発を進める。国内のみ、売り上げのほとんどが直営店という「Seria」は100均を貫けるか、セリアにとって勝負の1年だ。
- 出前館、赤字拡大を見込み3期連続の無配
出前館は7月15日に2022年8月期第3四半期連結決算を発表した。第3四半期までの累計(21年9月〜22年5月)で、売上高は349億円(前年同期比89.1%増)、営業損失は296.6億円(前年同期は135.9億円の赤字)であった。同日発表となった通期連結業績予想の修正によると、営業損失が期初の500億〜550億円から370億円まで減少する見通しとなった。また、従来未定だった配当は無配を決め、3期連続の無配となった。
- ほぼ日、海外ではばたく 北中米で手帳の売り上げが伸長
ほぼ日は7月14日、2022年8月期第3四半期の決算を発表した。第3四半期までの累計(21年9月〜22年5月)で、売上高は47億円(前年同期比4.6%増)、経常利益は3.5億円(同2.2倍)だった。第3四半期での経常利益は、期初の通期予想3億円をすでに上回った。海外売上高が全体の29.7%まで伸び、前年同期比は14.4%増となった。
- 【決算】アドセンスからの脱皮をうかがうUUUM
UUUMは7月14日、2022年5月期の通期連結決算を発表した。営業利益は9.7億円(前年比19.1%増)、経常利益は10億円(同17.2%増)だった。アドセンス(YouTubeから受け取る収益)以外の売り上げが、四半期ベースで初めてアドセンス売り上げを上回った。アドセンス以外の売り上げ拡大を積極的に取った戦略が効いてきた。
- 減収減益のビックカメラ、”エアコン買い替え祭”の効果は?
ビックカメラは7月12日、2022年8月期第3四半期の連結決算を発表した。第3四半期までの累計(21年9月〜22年5月)で、売上高は5965億円(前年同期比6.3%減)、営業利益は152億円(同5.6%減)、経常利益は170億円(同7.2%減)だった。通期計画の経常利益198億円に対し、進捗率は86.4%。
- 下方修正続く良品計画、売上高過去最高も営業利益3割減
良品計画は7月8日に2022年8月期第3四半期連結決算を発表した。営業収益は前年同期比7.5%増加して3707億円、営業利益は29.4%減少して248億円、営業利益率は3.5ポイント減少して6.7%であった。
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