琉球大学理学部の立原一憲教授(魚類学)は「取り過ぎたことと、沖縄近海の環境が悪化していることが要因だろう」と語る。スクの親魚のアミアイゴは最大でも約15センチで商品価値がない。一方、スクは郷土料理として観光客などからも人気が高まり、需要が増加。産卵する前のスクの漁獲を長年続けたことで、年々個体数が減ったとみている。
さらに、地球温暖化によるサンゴの白化や埋め立ての増加で海洋の環境が悪化したことが「減少に拍車をかけた」と分析する。
近年県内で流通するスクのほとんどが輸入品だ。スクを大量に漁獲する状況が続けば、世界的にも取れなくなることを示唆。「漁獲範囲や量を制限するほか、2〜3年の禁漁を考える必要がある」と提言した。(社会部・玉那覇長輝、東江郁香)
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