8月17日は、IQOSイルマシリーズの発売1周年となる。フィリップ モリス インターナショナル(PMI)によると、世界のIQOSユーザーは2022年6月末時で約1900万人。22年上半期だけで220万人増加し、過去最高の伸びとなった。
この要因として村上氏は「海外の販売許可の拡大、グローバル全体での物流・製造の制限が緩和されたこと。さらに、複数のマーケットでIQOSイルマシリーズを展開し、ニーズを的確に捉え支持されたため」と分析している。
国内における銘柄別のシェアは「テリア」が14.6%と、加熱式たばこカテゴリーで1位。紙巻たばこを含む全体でも2位に位置している。また、4月に一部地域で発売した専用たばこスティック「SENTIA(センティア)」(7月より全国展開開始)は1.7%と、既に「HEETS(ヒーツ)」の2.8%に迫る勢いだ。センティアは、ヒーツ同様価格を530円に抑えた点が特徴で、先行販売したエリアでは既にヒーツを抜いているという。
加熱式を巡っては、ブリティッシュ・アメリカン・タバコ・ジャパン(BATJ)も、新型専用デバイス「glo hyper X2」を世界に先駆けて発表、10月上旬の発売を予定している。
またJTは、21年8月に全国発売した「Ploom X(プルーム・エックス)」が好調といい、下半期から海外市場でのPloom Xの展開を開始するとしている。9月2日には、カプセルを搭載したプルーム・エックス専用スティック「メビウス・オプション・レッド」の発売も控えている。
10月には加熱式の増税を控える中、新たなデバイスやフレーバーの投入を進め、シェア争いを進める大手3社。依然として高いシェアを誇るIQOSは、その地位を守れるのか。2社はどう仕掛けていくのか。これからに注目だ。
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