日本酒1本「888万円」 ビンテージSAKE「懸橋」のNFTが落札

» 2022年08月20日 05時00分 公開
[季原ゆうITmedia]

 英国の酒造「Dojima Sake Brewery」が製造した日本酒ビンテージSAKE「懸橋(ケンブリッジ)」のNFT(非代替性トークン)が、888万円で落札された。

photp ビンテージSAKE「懸橋」、888万円で即売(出所:プレスリリース)

 落札されたのは、酒コレクターや投資家の中でも注目度が高く、入手困難なシリアルナンバー888の「懸橋」1本。

 即売した背景には、NFTというブロックチェーン技術で、本物の証明ができることにより、まがい物から守れる利点が影響している。

photp
photp Dojima Sake Brewery(出所:プレスリリース)

 Dojima Sake Breweryは、堂島麦酒醸造所(大阪市)を母体とする酒蔵で、同社によれば日本企業が欧州に設立した初めての酒蔵だという。英国ケンブリッジ郊外の重要な歴史的建造物指定エリア10万坪(東京ドーム約8個分)を購入。

 9年間に渡り、約20億円をかけて建築開発し、世界に向けて日本発信プロジェクトを展開している。

photp 希少性の高い「懸橋」(出所:プレスリリース)

 Dojima Sake Breweryで醸された「懸橋」は、今まで一般の流通には乗せず、日本酒の価値を上げる徹底したブランディングを貫いてきた。

 ビンテージSake「懸橋」を所有するのは、Dojima Sake Breweryで特別に販売した際の購入者か、セラーで「懸橋」を3年間熟成させるThe Dojima Member’s Clubのメンバー、年間10本のみ取引できる証書を持つレストラン1000軒だけのため、希少性が高くプレミアとなっている。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.