かつて東京・亀戸にあった商業施設「サンストリート亀戸」をご存じだろうか。1997年に開業した同施設では、年間800回以上のイベントが開催され、下積み時代のPerfumeがライブを行っていたことでも知られている。その他にも多くの芸能人がイベントを開催していて、ファンの間では“聖地”の一つになっていた。
15年間の期間限定で運営されてきたが、3年間延長した2016年3月に惜しまれながらも閉店。その跡地には今何があるのかというと、今年4月にオープンした、地上6階地下1階建ての新しい商業施設「カメイドクロック」だ。
施設を運営するのは野村不動産。これまで、スーパー・物販・飲食・サービス店舗を集積した「SOCOLA(ソコラ)」や神奈川県相模原市の駅前商業施設「ボーノ相模大野」などを運営してきたが、136店舗が入居する規模の施設を運営するのはカメイドクロックが初という。
野村不動産 都市開発第二事業本部 商業事業部の森谷秀嗣氏は、オープン前後の報道も後押しして、「一定期間は想定していたよりも、遠方からのお客さまにたくさんご来店いただきました」と話す。亀戸駅から徒歩2分、片道3車線の京葉道路沿いに位置する立地の良さやまん延防止等重点措置が解除されたことなどが影響したのではと分析する。
メインターゲットは子育てファミリー層。施設内にはデッキで直結した住宅棟「プラウドタワー亀戸クロス」、江東区立第二亀戸小学校の増設棟が位置している。敷地内には東西南北を横断できる動線を確保。亀戸エリアの活性化に貢献するという。構想段階から地域住民とのコミュニケーションを重ね、地域の声を反映させた施設づくりを目指した。
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