アイドルの“聖地”「サンストリート亀戸」の跡地はどうなった?(3/5 ページ)

» 2022年09月10日 08時00分 公開
[上間貴大ITmedia]

マーケットニーズに対応しつつ商売以外の楽しみを創出

 出店するテナントは、スーパーマーケットのライフやユニクロ、100円ショップのセリア、家電量販店のコジマ×ビックカメラなど、いわゆる“商業施設でよく見るテナント”が多い。一方、施設の“顔”である1階には、亀戸発の店舗として元祖くず餅が有名な「船橋屋」、江東区扇橋の老舗精肉店が手掛ける焼肉店「肉の田じま」が出店。商業施設にいながらも下町情緒を感じられる店舗を配置した。

 森谷氏は「テナントの8〜9割は、他の商業施設にも多く入る企業に声をかけると決めていた」と振り返る。「施設として生活利便、マーケットニーズに対応できるサービスをしっかり提供したいと考えていました。その上で、商売以外の楽しみを生み出せないかと、さまざまな仕掛けを用意しています」(森谷氏)

カメイドクロック 1階には下町情緒を感じられる店舗を配置

 その仕掛けの一つが「カメクロ横丁」だ。カメクロプラザと住宅棟に面した動線沿いに地元の飲食店など7店舗が軒を連ねている。店舗を仕切る壁はなく、サクッと1杯飲んで「次は隣の店に行ってみようか」と飲み歩きしやすい配置とした。屋外に面した壁は前面ガラス張りとし、イベント時などはオープンカフェのように開放し、屋外にも客席を設けることができる。

カメイドクロック カメクロ横丁(画像提供:野村不動産)

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