山善の「焼き肉→焼き鳥」がヒット、“もくもく”を減らす話を聞いた3分インタビュー(3/3 ページ)

» 2022年09月25日 08時00分 公開
[土肥義則ITmedia]
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個性の強い商品が人気

――なぜ“おひとりさま”をターゲットにした商品を開発したのでしょうか?

近藤: 「減煙焼肉グリル」を開発したときには、「自宅で焼き肉を楽しみたいなあ」「煙や油をできるだけ抑えた商品があればうれしいなあ」といった個人的な気持ちから始まりました。今回の商品も同じで、「自宅で焼き鳥をおいしく食べたいなあ」という思いからスタートしました。

 ただ、弊社ではこうした商品を開発したことがないんですよね。4〜5人での利用を想定したファミリー向けのモノが多いので、知見がほぼありません。どこから手をつければいいのかよく分からなかったので、他社の商品を分析しました。どういった特徴があるのか、ユーザーに支持されているポイントはどこか、どこに課題があるのかなど。いろいろと分析した上で、開発を進めていきました。

減煙焼肉グリルは2020年7月に発売
同社の既存商品と煙の量を比較(右が減煙焼肉グリルの第1弾)

 消費者のライフスタイルの変化によって、ファミリー向けの商品は勢いが少しずつ弱まっていまして。では、どういった商品が売れているのか。ターゲットを特定して、個性が強い商品に注目が集まるようになってきました。こうした外部環境もあるので、おひとりさま向けの商品を開発しました。

減煙焼肉グリルの第3弾

 「減煙焼肉グリル」は初代が売れて、その後も好調を維持していて、現在は第4弾の開発を進めているところです。「電気七輪」も多くのファンを獲得することができれば、第2弾、第3弾の可能性がでてくる。いや、開発担当者として、ぜひつくりたいですね。

(終わり)

減煙電気七輪:

本体サイズ:幅345ミリ×奥行140ミリ×高さ100ミリ

焼き網サイズ:253ミリ×100ミリ

重さ:約1.3キロ


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