ローソンが近年注力しているのが、災害募金だ。通常、レジ横にある募金箱では、緑化活動や「ひとり親家庭支援奨学金制度」を支援する「ローソングループ"マチの幸せ"募金」を実施しているが、国内外で災害が発生した際には迅速に災害募金に差し替えるようにしている。最近では、豪雨に襲われたパキスタンや、地震が発生したアフガニスタンを支援する募金を実施した。また、新型コロナウイルス対策の活動支援にも対応するなど、利用客の「支援したい」という気持ちに柔軟に対応しようとしている。
合田氏によるとニュースで取り上げられて関心が高まるため、災害募金などには通常より多くのお金が集まる傾向があるという。また、紙幣を投入する人が増えるのも特徴だ。年間の寄付総額に占める割合も大きく、20年度は総額4億5000万円のうち、災害募金は1億4000万円に達している。
他のコンビニチェーンも大きな災害が発生した際に災害募金を実施するのは当たり前になっており、利用者の「支援したい」という気持ちの受け皿にコンビニがなっている。
カウンタースペースを確保するため、ローソンのレジのサイズはどんどん小さくなっている。それと合わせて、募金箱も小さくなっている。一昔前、ローソンの募金箱は背丈が高いのが特徴だった。しかし、現在はレジ下のスペースに入るように背丈が低くなっている。
過去の募金箱は投入口が広かったせいで、レシートを間違って入れる人も多かった。店舗側からなんとかしてほしいという要望が寄せられたため、現在の投入口は500円玉は入るが、レシートが入らないサイズになっている。紙幣を入れる際は折りたたむ必要がある。
時代の変化に合わせて、コンビニの募金箱も進化を続けているようだ。
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