「転勤」への意識、24年でどう変化? 単身赴任を選ぶ人の割合や、転勤したい都市ランキングも明らかに 0123引越文化研究所が調査子どもの有無で大きな変化(3/3 ページ)

» 2022年10月06日 10時16分 公開
[サトウナナミITmedia]
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photo 転勤後に、苦労したことや煩わしいと感じたこと(0123引越文化研究所調べ)(0123引越文化研究所調べ)

 転勤後に、苦労したことや煩わしいと感じたことについては、「新しい職場での人間関係」 (39.0%)が最も多く、次に「新しい職場での仕事」(30.5%)が続いた。家族の悩みよりも、自らの仕事の環境が変わることに悩み・不安を持つ現代人の姿が浮かび上がる結果となった。

photo 転勤経験の感想(0123引越文化研究所調べ)

 転勤経験の感想を聞いたところ、全体で「とても良かった」(14.8%)、「やや良かった」(29.5%)とした人を合わせると4割以上であるのに対し、「あまり良くなかった」(6.5%)、「とても良くなかった」(6.8%)とした人は合計で1割程度となり、大きく下回る結果となった。

 また、男女別で比較したところ、「とても良かった」「やや良かった」とした女性は合計で49.0%で、男性より約10ポイント高く転勤をポジティブに捉えていることが分かった。

photo 今後また転勤しても良いか(0123引越文化研究所調べ)

 今後また転勤しても良いか、という質問では、全体で「是非また転勤したい」(6.5%)、「どちらかといえば転勤したい」(15.8%)とした人は合わせて2割程度にとどまった一方で、「どちらかといえばしたくない」(23.3%)、「全く転勤したくない」(15.3%)を選んだ人は合わせて4割近くに上った。また男女別で比較すると、「どちらかといえばしたくない」「全く転勤したくない」を選んだ女性は合計で43.0%となり、男性よりも9ポイント上回る結果に。 女性は過去の転勤に対してはポジティブに考えているが、今後の転勤に対してはネガティブに捉えている傾向が見られた。

photo 今後もし転勤するならば、どの都市に行ってみたいか(0123引越文化研究所調べ)

 今後もし転勤するならば、どの都市に行ってみたいか尋ねたところ、都道府県単位では1位は「東京都」(70ポイント)となり、 2位は「大阪府」(45ポイント)と続いた。さらに都市ごとの回答でも1位は「東京23区」(46ポイント)、2位は「大阪市」(38ポイント)となり、仕事をする上でも、生活する上でも利便性の高い大都市に人気が集まった。

 また、都道府県単位での3位に「北海道」(39ポイント)、4位に「福岡県」(34ポイント)、5位に「沖縄県」(33ポイント)がランクインし、観光地としての人気の高い地域が続いた。せっかく転勤するならプライベートでも楽しめそうな場所に行きたいと考える人が多いと分かる結果となった。

 調査は22年7月上旬に、過去10年間に転勤経験のある全国25〜49歳の男女400人(未婚男性:100人、既婚男性:100人、未婚女性:100人、既婚女性:100人)を対象にインターネットで実施した。また、1998年の転勤実態アンケートは、最近3年以内(調査当時)に転居を伴う転勤をした20〜50代男性344人(20代:26人、30代:157人、40代:105人、50代:56人)を対象に実施した。

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