日本のiPhone、世界37の国・地域で“最安” でも「買いやすさ」はイマイチ 低賃金が影響iPhone 14シリーズの全機種で最安(1/2 ページ)

» 2022年10月05日 17時25分 公開
[ITmedia]

仕事に役立つ調査データ:

消費者の傾向、若者の価値観、働き方の変化――このコーナーでは、ビジネスパーソンの働き方や企業の戦略立案に役立つようなさまざまな調査データを紹介していく。

 9月に発売した「iPhone 14」シリーズ。その全4モデル全てにおいて、日本の販売価格が世界で最も安いことが、ММ総研の調査で明らかになった。

出所:アップル公式Webサイト

 MM総研は、世界37の国と地域を対象に、消費税などの税金を含むアップルオンラインでの販売価格を調査。対象となったのは、9月発売の「iPhone 14 128GB(以下iPhone 14)」「iPhone 14 Plus 256GB(以下iPhone 14 Plus)」「iPhone 14 Pro 512GB(以下iPhone 14 Pro)」「iPhone 14 Pro Max 1TB(iPhone 14 Pro Max)」の4モデルと、2021年発売の「iPhone 13 128GB(以下iPhone 13)」と「iPhone SE第3世代 64GB(以下iPhone SE3)」の計6モデル。なお、為替レートは9月12日時点のもの。

出所:iPhone 14シリーズの販売価格(ММ総研「世界のiPhone販売価格調査(2022年9月)」)

 調査の結果、iPhone 14の日本国内販売価格は、iPhone 14が「11万9800円」、iPhone 14 Plusが「14万9800円」。iPhone 14 Proは「19万4800円」で、iPhone 14 Pro Maxが「23万9800円」だった。これらはいずれも調査対象となった国と地域で最安。なお、iPhone 13とiPhone SE3も、7月の価格改定ではそれぞれ4番目・3番目の安さだったが、今回の調査で再び最安となった。

iPhone 13の販売価格推移(同前)
iPhone SE3の販売価格推移(同前)

 iPhone 14は、日本を最安に、中国(12万2429円)、香港(12万5436円)と続く。日本以外の平均価格は14万8182円で、最も高いのはトルコの「23万8454円」だった。トルコはiPhone 14シリーズの全てで最高値となった。日本との価格差が最も大きい機種はiPhone 14 Pro Maxで、その差は約20万円に及ぶ。

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.