企業の「脱首都圏」が続いている。帝国データバンクの調査によると、1〜6月間に首都圏から地方へ本社を移転した企業数は168社だった。昨年に続き2年連続で150社を超えており、このペースが続くと首都圏外への企業移転は2001〜02年以来20年ぶりに2年連続で300社を超える見込みだという。
一方、同期間における地方から首都圏への転入企業は124社にとどまり、過去10年で最少を記録。転出企業が転入企業を44社上回る「転出超過」となった。コロナ禍で企業移転の動きが全面的にストップした20年1〜6月(125社)を下回っており、企業の首都圏流入の動きは停滞している。
首都圏から地方へ移転した企業の転出先で最も多かったのは、「茨城県」(18社)だった。茨城県は昨年も大阪府に次ぐ2番目の多さだったが、全国トップとなるのは18年以来4年ぶり。以下、「大阪府」(17社)、「愛知県」(13社)と続くが、首都圏からの転出先として10社を超えたのはこの3県のみだった。
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