社員満足度調査の不満アンケート 「本音以外を書いたことがある」人の割合は?形骸化進む?(1/2 ページ)

» 2022年10月13日 09時27分 公開
[サトウナナミITmedia]

 識学(東京都品川区)が「社員満足度調査に対するエンゲージメント調査」を実施した。その結果、回答者の77.6%が社員満足度調査で「本音以外を書いたことがある」と回答した。また、7割以上が「調査で会社が改善されるとは思っていない」と回答し、「調査に意義がある」としたのは2割程度だった。

photo 社員満足度調査に対するエンゲージメント調査
photo 社員満足度調査に不満を感じたことがあるか(織学調べ)

 社員満足度調査に不満を感じたことがあるか聞いたところ、「ある」(55.0%)、「少しある」(45.0%)が全体を占め、「全くない」とした人は0%となった。結果から、回答者の全員が社員満足度調査に対して何かしらの不満を持っていることが分かった。

photo どのような点に不満を感じたことがあるか(織学調べ)

 どのような点に不満を感じたことがあるかについては「調査結果が仕事内容や職場環境の改善に反映されない」(50.3%)が最も多く、次いで「本音が書きづらい」(36.3%)、「質問数が多すぎる」(31.0%)と続いた。

photo 社員満足度と聞いてイメージするもの(織学調べ)

 社員満足度と聞いてイメージするものについて尋ねると、「無意味」(40.3%)が最も多い結果に。次いで「面倒」(36.7%)、「回答しにくい」(36.3%)、「時間がかかる」(36.0%)とネガティブなイメージを持つ人が多いことが分かった。また、その他の回答では「本当に関係社外秘なのか信用できない」「調査は手段であるべきだがただの目的になっている」などの声も見られた。

photo 回答にどれくらい時間をかけたか(織学調べ)

 回答にどれくらい時間をかけたか聞いたところ、「15分未満」(33.3%)と「15〜30分未満」(54.0%)を合わせ、約87%が比較的短い時間で回答を済ませている一方で、回答者の1.3%は調査に1時間以上の時間をかけていることが分かった。

photo 直近3年間で調査を受けた回数(織学調べ)

 直近3年間で調査を受けた回数について、最も多かったのは「1〜3回未満」(61.0%)だった。中には「5回以上」(7.3%)という回答もあり、1年間に何度も実施している企業もあると推察できる結果となった。

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