まだTシャツの沖縄で、ユニクロのヒートテックがもう売れている理由ダウンも売れる(1/3 ページ)

» 2022年11月22日 06時00分 公開
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與那覇 里子(よなは さとこ)

沖縄タイムス社 DX戦略局デジタル編集部

1982年那覇市生まれ。ギャル記者。Yahoo個人オーサー。千葉大、2019年3月首都大学東京大学院卒業。2007年沖縄タイムス社入社、社会部を経てDX戦略局。2015年、GIS沖縄研究室研究室、首都大学東京渡邉英徳研究室と共同制作した「沖縄戦デジタルアーカイブ」が文化庁メディア芸術祭入選など。 大学在学中から、若者文化を研究。Twitterは@sssss_sssss_10


 亜熱帯気候の沖縄は、18日の最高気温が29・2度。11月に入っても最高気温の平年値は25度で、夏日の日も。街ではTシャツ、半パン姿を多く見かけるものの、累計販売枚数が10億枚を超えるユニクロの防寒インナー「ヒートテック」はもう売れている。実は、もっと暑い10月から客足が伸び始める。その理由とは。

ヒートテック前線、沖縄は12月以降

 まず、ユニクロと日本気象協会が共同開発した「ヒートテック前線」をチェックしてみよう。これは、アルゴリズムと各地の長期予報を基に、ヒートテックを着始める時期を知らせてくれるものだ。那覇は12月以降がおすすめだという。

 那覇の年平均気温は23度前後、東京や大阪に比べると6〜7度も高く、冬は本土より10度近く暖かい。12月の平均気温は19度で、20度をようやく下回る。

 もう一つの目安が「ヒートテック指数」だ。ユニクロのインナーをキーワードに、その日の気候を5段階で表現した。「本格的な寒さ」であればヒートテック、「快適」であれば春夏向けのインナー「エアリズム」とランク付けされている。アルゴリズムと体感温度、気温、風速、湿度などを掛け合わせて導き出していて、例えば、今年2022年11月5日の指数は、沖縄だけがエアリズム、他の都道府県ではヒートテック。沖縄に寒さはまだまだといったところだろうか。

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