築150年の“歴史的建物”を民泊に 山梨にオープン鉄砲の跡も

» 2022年11月24日 06時00分 公開
[青山ひかりITmedia]

 Villa Repro(ヴィラリプロ、神奈川県川崎市)はこのほど、明治維新で活躍した名主、天野開三(あまのかいぞう)の本家である古民家を再生した別荘民泊「天野邸」を山梨県都留市にオープンした。

photo 山梨にオープンした別荘民泊「天野邸」(出所:プレスリリース、以下同)

 天野邸は天野開三の子孫、天野保宏氏夫妻が所有する建物で築150年。同社代表で別荘民泊プロデューサーの羽田徹氏が明治維新当時を体感できる宿にした。

photo 築150年で明治維新当時を体感できる

 宿泊できるのは1階のみで、198平方メートルの広々とした邸宅。幕府を支持し大資産家だった天野家は、明治維新当時の慶応3(1867)年に徳川方の一隊が江戸を脱走し駿河を目指す途中で襲われた。そのときに鉄砲で付けられた跡がたんすに残っている。

photo 政府軍に襲われたとき鉄砲で付けられた跡

 羽田氏は「歴史的な建造物で、明治時代にタイムスリップしたような非日常が体験できる。民泊として活用することで保全していくことが使命」と話す。

photo 民泊として活用することで保全を目指す

 天野開三はお台場開発で財を成し、その後は慈善活動にも力を入れた。地元では2009年にミュージアム都留で「天野開三展」が開催されるなど親しまれている。

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