ビズリーチを運営するVisional(東京都渋谷区)は、年収750万円以上のビズリーチ会員を対象に、「副業・兼業に関するアンケート」を実施した。副業・兼業を行っている、または始めたいと答えた人に理由を聞いたところ、最も多かったのは「新たな経験やスキルを得て、仕事の幅を広げたいから」(38.7%)だった。
次いで「自身のこれまでの経験やスキルを試してみたいから」(37.2%)、「企業に依存しないキャリアを築きたいから」(32.9%)、「収入アップのため」(27.8%)、「人脈を広げるため」(16.4%)となった。
副業・兼業において、「仕事内容も報酬も同程度重要」と答えた人が48.4%と最も多く、「報酬よりも仕事内容を重視」と答えた人は42.2%だった。「仕事内容よりも報酬を重視」は9.4%と1割未満にとどまった。年収750万円以上のビジネスパーソンにとって、自身のキャリア形成につながる「仕事内容」であるかどうかが、副業・兼業を行ううえでの重要な要素であることがうかがえた。
現在、副業・兼業を行っている人は17.6%で、今後始めたいと考えている人は58.9%だった。合わせて76.5%と、7割多くのビジネスパーソンが副業・兼業に興味を持っていることが分かった。年代別に見ると、30代の意欲が最も高く、次いで40代が続く結果となった。
さらに、直近1年で副業・兼業への興味・関心が高くなったと答えた人は43.5%で、副業・兼業を考えるビジネスパーソンが急激に増加している傾向が見られた。
興味・関心に変化があった理由としては、「現職の将来に不安があるため」(メディカル、医療営業)、「社会情勢の不安定化、経済環境の激変への対応」(メーカー、経営)、「特定の会社に依存しない自立がより求められる社会になると考えているため」(コンサルティング、CFO)などの声が聞かれた。
同社は、「昨今のインフレや円安の進行により先行き不透明感が高まったことで、中長期的なキャリア形成の必要性を感じ、副業・兼業を自身のキャリア形成に生かしたいと考えるビジネスプロフェッショナルが増加している」と分析した。
今回の調査は、年収750万円以上のビズリーチ会員を対象に、インターネットで実施した。期間は9月26日〜10月2日、有効回答数は489人。
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