沖縄電力は28日、事業者向けの電気料金についても値上げ申請を発表し、企業にも動揺が広がった。
「とうふのひろし屋」で知られるひろし屋食品(那覇市)の糸数力也社長は「正直びっくり」と話す。
大豆価格が上がった影響で、今年6月には商品を10〜15%値上げしたばかり。それでも新型コロナ禍で落ち込んでいた飲食店やホテルへの納品が戻りつつあり、事業復活への期待を感じ始めていた。
糸数社長は「厳しくなれば再び価格転嫁も考えないといけない。しかし、まずは企業努力をしていきたい」と前を向いた。
丸清クリーニング(同)の大城豊社長は「大きな企業に比べると電気使用量は少ないが、影響は避けられない」と困惑する。
原油価格の高騰でクリーニング店に必要なハンガーやドライクリーニングの溶液、仕上がった衣類を包装するビニール類など石油製品の値上げも予想される中での電気料金の引き上げ。
「すでに洗剤は10キロ当たり500円ほど値上がりしており苦しい状況。機械を動かす高圧電気も上がれば、影響は大きい」と懸念した。(社会部・銘苅一哲、當銘悠)
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