消費者の傾向、若者の価値観、働き方の変化――このコーナーでは、ビジネスパーソンの働き方や企業の戦略立案に役立つようなさまざまな調査データを紹介していく。
日本トレンドリサーチを運営するNEXER(東京都豊島区)は、会宝産業と共同で、全国の男女を対象に車買取業者の口コミを中心に「ネットの口コミ」に関する調査を実施した。ネット上にある「口コミ」をどれほど信用しているか聞いたところ、「まったく信用していない」「あまり信用していない」合わせて56.5%と半数を超えた。
内訳は、「まったく信用していない」が9.3%、「あまり信用していない」が47.2%だった。大半は口コミをあまり信用できないと感じていることが分かった。
信用していない人に理由を聞いたところ、「あくまでも参考でしかない。何も情報がないよりマシという程度に考える」(50代女性)、「企業側から依頼があったりするケースもあると思うので純粋な感想だけではない印象がある」(30代女性)、「サクラが多いと聞いているから参考程度にする。星が少ない、マイナスなクチコミを参考にする」(50代女性)などの声が聞かれた。
NEXERは、「口コミには、いわゆる『サクラ』が多くいるのではないかと感じている方が多く、まずその見極めをしなければならないということが『信用できない』ということにつながっているのではないか」と分析した。
「信用している」と答えた人からは、「実際にサービスや商品を使用した人の評価は参考になる」(30代女性)、「本音で書いているので、悪い口コミのほうが信用できる」(50代女性)、「今までの経験から口コミの実績が当たっていたことが多い」(50代男性)などの意見が聞かれた。実際に使用した人の評価は参考になるという声や、「悪い口コミのほうが信用できる」という人が多かった。
調査は、全国の男女を対象にインターネットで行った。期間は11月19〜25日、有効回答数は1500人。
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