沖縄県内に深夜まで営業する「夜パフェ」専門店の出店が相次いでいる。夜食べるパフェはおいしさに見た目の美しさも相まって、「居酒屋かカラオケ」だった夜の行き先の第3の選択肢になりつつある。甘い夜へのいざないを楽しむ人も増えている。(社会部・棚橋咲月)
11月4日にオープンした首里城近くの「鶩芭菲(あひる)」(那覇市)。観光地ならではの昼間のにぎわいとは打って変わり、夜は静かだ。それでも夜になると、親子連れや大学生が入れ代わり立ち代わり店にやって来る。
29日午後9時ごろ。外食帰りに寄ったという大学3年の河野志帆さん(21)=那覇市=は、抹茶アイスに白玉と黒蜜きなこがかかった一番人気の「喜怒哀楽」を注文した。写真を撮って一口、「おいしい!」と声を上げた。「ドライブついでに来ました。あとは映(ば)えかな」。一緒に来た大学3年の玉城菜摘さん(22)は「コンビニのアイスよりちょっとぜいたく」と話した。
店は午後7時から11時まで。オーナーの伊波清弥さん(25)は「スイーツ店は夜開いてないけど、食後は甘いものが食べたい。欲求に突き刺さったのではないか」と話す。外食帰りやドライブ途中に寄る客が多く、休日は1日当たり100人訪れるという。
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