自分の成長や学びの程度を知るには、普段自分がやっている仕事の内容について振り返ってみると良いだろう。働く人のモチベーションを測る際によく用いられる、ハックマン・オルダム・モデルと呼ばれる5つの職務特性がある。
技能多様性(Skill Variety):仕事のなかに、単純なスキルではなく、自分の持つ多様な能力が発揮されること。
タスク完結性(Task identity):一過的、単調なタスクではなく、業務全体にかかわる仕事かどうか。
タスク重要性(Task significance):仕事は重要であり、周囲に与える影響も小さくない仕事であること。
自律性(Autonomy):自分でなんらかの意思決定ができること。
フィードバック(Feedback):自分が行った仕事に対して、客観的に「成果」「結果」を確認できること。
充実した仕事を高い報酬で行う人は、この5つの特性に関する仕事をしている。これらの特性に関連すればするほど、モチベーションにあふれ、次の機会に挑戦する意欲も高まる。ここにあてはまらない仕事が多いようであれば、将来性に黄色信号がともっていると考えるべきで、今後成長という変化に取り組んでいかなければならないだろう。
よく、リカレント教育うんぬんの話もよく出てくるが、制度や補助的な話を待っているようでは、どうにもならない。先ほどの後者の評価を受けた人に共通することは、学習・学びの意欲と行動の欠落だろう。
自分には何が必要で、何が足りないかを分析し、常に「学び」の意識を持つ人は、年齢など関係なく、成長を続けるはずだ。(INSIGHT NOW! 編集部)
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