マッチングアプリのぼったくり被害、クイズで防ぐ 運営会社が「検定」を開発出会いの場トップ

» 2022年12月07日 16時00分 公開
[ITmedia]

 マッチングアプリで出会った異性は、ぼったくりバーの従業員だった――。そんな被害をなくそうと、マッチングアプリ「CoupLink(カップリンク)」を運営するリンクバル(東京都中央区)は、ぼったくりを見抜く力を養う「ぼったくりバー検定」を開発した。

リンクバルは「ぼったくりバー検定」を開発した(プレスリリースより、以下同)

 「マッチングした女性から返信がきました。怪しいのはどっち?」――。

 問題は2択から選んで回答する形式。選択肢Aは、飲み仲間を探していて「よかったら今度」と誘われるパターン、Bは映画の話をふられるパターンだ。怪しいと思う方を画面でタップすると、回答と怪しい理由が表示される。

利用者同士の会話をイメージした問題形式となっている

 近年、ぼったくりバーの従業員がマッチングアプリ利用者になりすまし、異性をぼったくりバーに連れ込んで数十万円を請求される被害が増えているという。同社は、こうした被害をなくし、安全に利用してもらおうとの考えから開発。会員登録なしで誰でも利用できるサービスとなっている。

 検定は、利用者同士の会話をイメージした問題形式とし、実際の会話の中でぼったくりの可能性に自然と気付けるようになる仕組みにした。

「ぼったくりバー検定」のイメージ

 コロナ禍を経て利用者が増えたマッチングアプリ。明治安田生命の調査(1620人回答)によると、2022年に結婚した人のうち、5人に1人以上(22.6%)がマッチングアプリをきっかけに出会っていた。「職場の同僚・先輩・後輩」「学校の同級生・先輩・後輩」(いずれも20.8%)を上回り、トップだったという。

明治安田生命の調査では22年に結婚した人のうち22.6%がマッチングアプリをきっかけに出会っていた

 マッチングアプリが出会いの場として一般的になりつつある中、運営企業は安心・安全な出会いをサポートし、ユーザーの信頼獲得を目指す。リンクバルは「ますます広がるマッチングアプリによる出会いのニーズに対し、出会いの質にもさらにこだわり、サービスを提供してまいります」としている。

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