2022年産の葉タバコの生産量が前年比52.5%減の799.9トンと大幅に減っている。植え付け期の1〜2月と収穫期の3〜6月に長雨で落葉や疫病の立ち枯れ病が流行、就農者が減ったことなど複合的な要因だ。県たばこ耕作組合の担当者は「肥料代なども上がり生産コストが上昇するなか、農家にとってはダブルパンチな年だった」とため息をついた。(政経部・國吉匠)
県たばこ耕作組合によると、直近5年間の平均生産量は1840トン。18年には2千トン以上の生産量となり豊作だった。千トンを下回るのは、大型台風が原因で不作だった11年の780トン以来。ただ、日本たばこ産業(JT)によると、国内のたばこ製品の生産に影響はないという。
一方で後継者不足による離農や消費量が減って転作するという農家も増えており、22年の県内の葉タバコ農家は前年比32%減の132人、農場面積も同28%減の5万1830アールだった。
立ち枯れ病を引き起こす細菌を駆除する農薬が長雨の影響で散布できず、県全体の平均10アール当たり収量は33%(78キロ)減の154キロ。面積あたりの収量と農地面積の減少の両面が原因で生産量が減った。
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