回転すしチェーン「くら寿司」が販売する「ケーキ福袋」(3780円)の売れ行きが好調だ。公式オンラインストアや「Amazon.co.jp」「楽天市場」などの主要なECサイトでは、既に完売となっている。回転すしチェーンがなぜケーキの福袋を販売するのか、運営元のくら寿司(大阪府堺市)の広報に聞いた。
くら寿司は「チーズケーキ」(12個)、「チョコケーキ」(12個)、「ミルクレープ」(8個)のセットを福袋として販売している。同社広報は「くら寿司ではスイーツメニューに根強い人気がある。定番の3品を福袋として販売している」と説明する。
同社は店舗以外でも自社メニューを楽しめるよう、近年、自社サイトを中心にEC事業を強化している。スイーツ以外にもマグロやいくら、カニなども販売中。いずれも店舗で提供するものと同じものだ。
2018年6月から福袋として、お得感のある商品も販売している。以降、コロナ禍で来店者が減少したことを契機に「自宅でも気楽にくら寿司のメニューを楽しんでほしい」として福袋の取り組みを本格化。商品ラインアップを拡充し、2年ほど前から定番スイーツのセットも“福袋化”した。これまでの累計販売数は明らかにしていない。
公式サイト以外にも、Amazon.co.jpや楽天市場といった外部のECサイトにも販売網を広げている。だが、各サイトで在庫を確認したところ、記事執筆時点(12月23日午後10時)でいずれも完売となっている。
この状況に関して、同社広報は「クリスマス前の特需で完売しているのではないか」との見方を示す。現時点では完売となっているが「在庫を確保次第、再販の可能性もある」としている。
再入荷後は、家族や親戚が大人数でそろう年末年始のタイミングでの需要を見込んでいる。
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