家電メーカーの山善が9月下旬から発売する暖房グッズ「着る電気毛布」が絶好調だ。家電量販店からは早々に在庫が切れたとの声が聞かれ、同社の予想を上回る売れ行きだという。エプロンのように、肩から掛けて“着用”する斬新なデザインに加え、8時間使用しても電気代は5.6円と財布にも優しい。担当者に商品開発の経緯を聞いた。
筒状の毛布に足を入れ、エプロンのように肩から掛けて“着用”する電気毛布「くるみケット」(1万1800円)。計画生産で全国の家電量販店に展開しているが、出荷ベースはもちろん、店舗の在庫も品薄状態となり、計画数が完売した店舗も多数出ているという。
「最初に見たとき『一体これは何?』と驚きました」
こう話すのは、ヨドバシカメラ秋葉原店「家電コンシェルジェチーム」の担当者だ。エプロンのような斬新なデザインが新鮮で、店頭でもマネキンに着せて紹介したという。
「従来の着る電気毛布には、体から毛布がずれ落ちるなど『着用感が良くない』という声が一部ありました。エプロンのように肩から掛けるのが一番理にかない、デザインも損なわないと考えました」
こう話すのは、山善企画担当の加美将希さんだ。
肩ひもには、身長に合わせて長さを調節できるようボタンを付け、150〜180センチと幅広い身長に対応する。足元からの冷えを防ぐため、足入れ用ポケットを設けたほか、胸元には手を入れたり小物を入れたりできるポケットも用意した。
開閉可能なファスナーを取り付けているため、閉めることで筒状にして着用感が高まるほか、ファスナーを開けることで電気掛け敷毛布としても使用できる。
「エアコンだと乾燥が気になるという人や、電気代を抑えるため、空間全体ではなく自分のスペースだけを暖めたいと考える層に人気があります」(加美さん)
電気代が高騰する中、消費電力を少しでも抑えたいと考える人たちから注目を集めているようだ。
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