JR東日本は3月18日、東京圏を対象に「オフピーク定期券」を発売する。ピーク時間帯以外は定期券として利用可能で、改定前の通勤定期運賃から約10%値下げするという。それに「鉄道駅バリアフリー料金」(大人1カ月280円)を加算する。
一方、通常の通勤定期券は1.4%値上げ、それに「鉄道駅バリアフリー料金」を加える。オフピーク定期券は平日のピーク時間帯は定期券としての利用が不可能であり、その時間帯に乗車する際には交通系ICカードでの通常運賃が必要である。
この定期券を買う人にとっては値下げ、買わないで普通の定期券を使用する人は値上げということで、ラッシュ時の混雑緩和を目的としている。
これには「値上げ」と「ラッシュ時の混雑緩和」という2つの狙いがある。オフピーク定期券での利用はおそらく限定的になるため、多くの利用者は値上げになると考えられる。ただ、通勤定期代を支給する企業としては、どうしたらいいか難しいところではないだろうか。
値上げと値下げを組み合わせる事業者はほかにもある。
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