嚥下障害(食べることや飲み込むことの障がい)で、うまく食べられない・飲み込めない状態にある人の食事といえば、ミキサーやすり鉢などでペースト状にするか、市販の介護食を購入するのが一般的だ。しかし、用意する側には自分たちの食事の他に介護食を別で準備する手間や、市販品を購入する金銭的負担がのしかかる。
また、「ペースト状になった食事は見た目も良くなく、食欲がそそられない」と感じる人もいる。ペースト状にできる食材は限られているため、それまで慣れ親しんだ家庭の味や好物を味わうこともできなかった。
デリソフターは料理の見た目や味を変えずに柔らかくできるようにした。これまでペースト状にするのが難しかった肉や魚などタンパク質が多い食材も、専用の「デリカッター」で刺して下ごしらえすれば調理可能になるため、家庭料理や市販の総菜をそのまま介護食にすることができるのだ。
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