「どんなことをリスキリングしたいか。またはしているか」と尋ねた。すると、「語学」(36.3%)が最も多く、「プログラミング」(30.6%)、「ビジネス・コミュニケーションスキル」(21.2%)、「AI」(20.6%)、「財務」(15.4%)と続いた。
リスキリングにを行うにあたってどういった課題があるか尋ねると、「時間の捻出」(57.9%)と「費用の捻出」(57.4%)が特に多く、「効果が不透明」(31.3%)、「何を学び直したらいいのか分からない」(29.8%)と続いた。
今回の調査結果も踏まえた上で、企業はリスキリングとどう向き合うべきなのだろうか。
伊藤氏は、DX化が進展する中で、狭義の意味でのリスキリング(デジタルのスキル習得)が重要なのは確かだという認識を示した。プログラミングを学ぶといったことは前提であり、本質的に重要なのは「事業をどう変革するかだ」と主張した。
石原氏は、もはやリスキリングを「やるかやらないか」というフェーズではないと解説。「やる以外の選択肢はない」「勝つためにリスキリングをする」という認識を企業が持つ必要性があると説明した。
石原氏と伊藤氏が共通して強調したのは、経営層こそリスキリングが必要だということだ。DX化の波が押し寄せていることを自覚した上で、明確な戦略を立案し、どういったリスキリングが自社に必要なのかを考えることがポイントになりそうだ。
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