コロナ禍を契機に急増した「キャンプ需要」。密を避けられるレジャーのひとつとしてファンを増やしつつあるが、果たして理由はそれだけだろうか? 消費者意識・行動の変化を考察しつつ、新規参入組の代表格「ニトリ」に、参入理由と戦略に迫ってみた。
近年、アウトドア業界に異変が起きていることをご存じだろうか。無関心層がアウトドアに興味を持ち始め、レジャーのひとつとして野外アクティビティを楽しむようになっている。2021年のキャンプ場の稼働率(営業日ベース)は20.4%と過去最高値を記録していて、これまで以上に身近なレジャーとして定着しつつある。
ここからは、1990年代以来の第二次ブームともいわれているキャンプ人気の背景と、それを取り巻く業界の変化を詳しく見ていきたい。
コロナ禍を契機に私たちのライフスタイルは大きく様変わりした。その変化はアウトドア業界に明るい影響をもたらしているようだ。
余暇市場規模全体で見ると、1996年は約90兆9140億円に対し、2021年は約55兆7600億円といまだ過去最高の水準を超えていない。しかし「国内のアウトドア用品・施設・レンタル市場規模」に限定すると、前年度比109.6%の約3262億1000万円を記録。コロナ禍前よりも高水準となり、さらに22年度は同106.5%の約3475億6000万円が見込まれている。
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