――開発当初からここまでのヒットを予想していましたか?
まさかここまでになるとは考えていませんでした。最初はアパホテルの直営レストランの味を統一するのが目的だったので、1万食販売が目標。それが、備蓄用としても東日本大震災や西日本豪雨被災地などに寄贈したり、コンビニや郵便局にも置かれるようになったり、サンリオキャラクターの「ぐでたま」ともコラボしたり、人とのつながりによって広がっていきました。
今ではアパホテルは知らないけど、アパ社長カレーは知っているという逆転現象まで起きています。実際にアパ社長カレーの試食会で、味を気に入ったお客さまに当社のマンション物件をご購入いただいたこともありました。ここまでのマーケティング・センスは、やろうと思ってもなかなか身につけることはできないでしょう。
結局は人間関係作りにおいて、アパ社長カレーがきっかけで人と仲良くなれるようなシチュエーションが生み出されやすくなっていると思いますね。
乃木章(のぎ あきら)
フリーランスの記者・カメラマン。アニメ、ゲーム、コスプレ、ファッション、日本酒、ビジネスなど多角的に取材。とくに中国語が得意で、中国・東南アジア市場の取材に注力している。また、カメラマンとしてもアパレル系を中心に撮影。ポートフォリオ。Twitter。Instagram
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