近隣トラブルの経験ランキング 3位「迷惑駐車」、2位「悪臭」、圧倒的1位は?500人に聞いた

» 2023年03月03日 10時45分 公開
[ITmedia]

仕事に役立つ調査データ:

消費者の傾向、若者の価値観、働き方の変化――このコーナーでは、ビジネスパーソンの働き方や企業の戦略立案に役立つようなさまざまな調査データを紹介していく。

 トラブル解決支援サービスを手掛けるヴァンガードスミス(東京都港区)は「近隣トラブル」に関する調査を実施した。遭遇した近隣トラブルとして最も多かったのは「生活音/騒音」(305件)で全体の6割を占めた。

ヴァンガードスミスは「近隣トラブル」に関する調査を実施した(ゲッティイメージズ)

 2位は「臭い(タバコ、悪臭)」(77件)、3位は「駐車/駐輪関連」(74件)となった。以下、「ゴミ出し関連」(72件)、「ペット関連」(66件)などが挙がった。

 最も多かった騒音に関する具体例では、「深夜に騒がれてうるさかった」「上の階の子どもの歩く音や遅くまで騒ぐ音がうるさかった」など、深夜帯の騒音被害に関するコメントが多く、近隣からの過剰な生活音をストレスに感じている人が多い結果となった。

 このほか、「異なる曜日にゴミを出していた」「アパートの通路に原付が駐車されていた」といった内容のほか、「ベランダに物を投げ込まれた」「下の部屋から天井を突かれた」などのコメントもあった。心理的・身体的に不安を覚えるような経験をしたことがある人も一定数いることが分かった。

過去に経験したことがある近隣トラブル(プレスリリースより、以下同)

近隣トラブルで引っ越した経験があるのは5人に1人以上

 近隣トラブルを経験した人のうち、トラブルが原因で実際に「引っ越しをしたことがある」と答えた人は22.8%に上った。また「引っ越しを考えたことはあるがしていない」との回答は28.8%、「近隣トラブルが原因で引っ越しを検討したことがある人」という回答は、半数以上に上った。

 近隣トラブルを経験した際の相談先を尋ねたところ、1位は「管理会社」(160件)、2位「家族」(119件)、3位「相談していない」(95件)という結果になった。

近隣トラブルを経験した際の相談先

 一方で「管理会社に相談したが当事者同士での解決を促された」「警察に相談したが何かあってから言ってくれと言われた」「10年以上未解決になっている」といった回答も寄せられ、具体的な問題解決に至らないケースも散見されたという。

 調査を実施したヴァンガードスミスは、「トラブルがエスカレートし事件化に発展するリスクを避けるためにも、第三者を介入させ、譲歩・妥協点を見つけて解決に導くことができる社会機能の存在が重要」だと指摘している。

 調査は2月8〜13日、1都3県(東京、神奈川、埼玉、千葉)の20〜69歳の男女500人を対象にインターネットで実施した。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.