コロナ禍でライフスタイルが変容する中、大手外食チェーンが「朝食」の時間帯を狙った戦略を展開している。今年で35周年を迎えるプロントは、開業当初からモーニングを提供してきた。
プロントのモーニングにはどのような特徴があり、どんなメニューが人気なのか。運営企業のプロントコーポレーションに話を聞いた。
「プロントでは開業当時からモーニングを提供していましたが、本格的にスタートしたのは2000年代初めです。トーストセットのようなシンプルなセットメニューの他、焼きたてのパンもラインアップしていました。その当時は、店内で焼きたてのパンが食べられるというモーニングが少なかったため、大きな差別化ポイントでした。お客さまからも『パンがおいしい』といった声を多くいただいております」(同社広報担当者)
現在、プロントは全国に206店舗(23年1月現在)展開しており、基本的には全店でモーニングセットや焼きたてパンを取り扱っている。販売時間は、店舗ごとに異なるものの、開店から午前10時30分、または午前11時頃まで提供している。コロナ禍での外出自粛を受けて一時は客足がやや遠のいたものの、現在は回復基調にあるという。
焼きたてパンは、クロワッサンやクロックムッシュ、デニッシュなどがラインアップ。また、通常サイズ以外にも「少しだけ食べたい」「総菜パンと甘いパンを組み合わせて食べたい」という要望に応えるハーフサイズも提供している。
現在提供しているモーニングセットは3種類ある。1つ目はトースト、ゆで卵orヨーグルト、紫キャベツ・ビーツのラペとリーフのサラダ、ドリンクがついた「トーストセット」(462円)。2つ目はハムチーズトーストと、紫キャベツ・ビーツのラペとリーフのサラダ、ドリンクがついた「ハムチーズトーストセット」(517円)。3つ目は朝食の定番である卵とパンを一緒に焼き上げたプロントの人気メニュー「あさごぱん」にドリンクがついた「あさごぱんセット」(484円)だ。
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