消費者の傾向、若者の価値観、働き方の変化――このコーナーでは、ビジネスパーソンの働き方や企業の戦略立案に役立つようなさまざまな調査データを紹介していく。
人事コンサルティング事業などを手掛けるベクトル(東京都千代田区)は、10〜60代の女性500人に「家事についてのアンケート調査」を実施した。「7割以上の家事を自分でやっている」と答えた女性は75%に上り、負担の偏りに不満を抱く声が多く聞かれた。
調査は家庭の家事分担の状況を明らかにしようと、2022年9月、女性500人を対象にインターネットで実施した。
自身が担当している家事は「料理」「部屋の掃除」「洗濯」「食器洗い」「トイレ掃除」の順にトップ5。いずれも500人中400人以上が「担当している」と回答した。
家事の分担割合について尋ねた。33%の女性が日常の家事の「9割以上〜10割未満」を担当していると回答。「7割以上〜9割未満」(31%)と合わせると全体の64%となり、「家事をするのは主に女性」という家庭が多い様子がうかがえる。
家事分担の満足度については「大変満足」(12%)、「満足」(42%)と、満足している女性が半数いる結果となった。
満足と答えた女性からは、「専業主婦のため、私が基本的に家事をするのは普通のことだと思っている」「きっちり分けるのではなく、気づいたときにお互いがやる感じなので不満もない」「家事は家族で役割分担が決まっており、仕事がある場合は他の人が率先して行っている」――といった回答が寄せられた。
一方で、「不満」(15%)、「大変不満」(5%)、「どちらともいえない」(26%)といった回答もあった。
不満と答えた女性からは「ほぼ全てに家事は自身がしている。夫も仕事が大変なので仕方ないとは思うが、当たり前と思っているその気持ちが最大の不満」「共働きのため、家事が丸ごと私の負担になっているが、率先して手伝ってくれないし、手伝ってほしいと伝えるとあからさまに不機嫌になる」「夫は気の向いたときしか家事はせず、洗い物が流しに置きっぱなしになっていたりする」――といった回答が寄せられた。
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