共働き世帯が増える中、家事負担の軽減につながると注目を集める家事代行業。今回の調査で、家事代行サービスの利用経験が「ある」と答えたのは11%にとどまった。利用経験がない人に利用してみたいかと尋ねると「利用してみたいと思わない」が60%を占めた。
利用したいと思わない理由は「家に人を入れるのが嫌」(124人)、「お金がかかるのが嫌」(109人)が上位に並んだ。
民間調査会社、矢野経済研究所は22年10月、「家事代行サービス」を含む主要5分野(「ハウスクリーニングサービス」「ホームセキュリティ」「見守りサービス」「家具・家電レンタルサービス」)の合計市場規模を発表。21年度は前年度比微増の4906億円、22年度は同4.7%増の5137億円になると予測している。
同社は「認知度は向上しているが利用者数の大幅な増加には至っておらず、限定的な需要の中で少しづつ市場が拡大している」と分析する。市場拡大のためには、「家事代行サービスのような定期的な利用が想定されるサービスは定期契約や継続利用ビジネスとして、それぞれストックを積み上げるビジネスモデルを確立していかなければならない」と指摘している。
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