「売り上げを2倍にせよ」 上司の“ムチャぶり”に応えるために、まずやるべきこと小さく分けて考える(1/2 ページ)

» 2023年03月15日 05時00分 公開
[菅原健一ITmedia]

この記事は、『小さく分けて考える』(菅原 健一著、SBクリエイティブ)に掲載された内容に、編集を加えて転載したものです(無断転載禁止)。


「今期の売り上げを2倍にしろ」と言われたら……

 もし、今あなたが、Webメディアの広告媒体を運営するチームのリーダーだったとして、「今期の売り上げを2倍にしてほしい」と言われたら、どうするでしょうか?

 データを見ると、図のような状態になっています。本音では無理だと思いつつも、何かアイデアを出そうとして……

 「人を増やした方がいい?」

 「今はWebサイトだけ扱っているけれど、動画もやった方がいいんじゃないか? 今流行だし」

 「もっと効率的にWebサイトの制作ができるように、何か機材を入れた方がいいんじゃないか」

 「いっそのことターゲットを変えて、別のメディアを立ち上げては……」

 などと、いろんな話が出てくると思います。

書籍から転載

 でも、さまざまな会社でお話をうかがっていると、そうしたアイデアは思い込みであることも多いし、労力がかかるだけでうまくいかないことも多いのです。特に多いのは、

 「目標は2倍だから、2倍の数のお客さんに営業してなんとか達成しよう」

 「人を増やそう」

 というものです。

 でも、そんなことは続くでしょうか? とにかく「頑張ろう」という組織・個人は、目標がどれだけ高くなっても「頑張ろう」で済ませようとするでしょう。身も心も擦り切れるだけです。人を増やすのはそもそも人件費がかかり、かえって目標から遠ざかるということもあるでしょう。

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