この記事は、『小さく分けて考える』(菅原 健一著、SBクリエイティブ)に掲載された内容に、編集を加えて転載したものです(無断転載禁止)。
もし、今あなたが、Webメディアの広告媒体を運営するチームのリーダーだったとして、「今期の売り上げを2倍にしてほしい」と言われたら、どうするでしょうか?
データを見ると、図のような状態になっています。本音では無理だと思いつつも、何かアイデアを出そうとして……
「人を増やした方がいい?」
「今はWebサイトだけ扱っているけれど、動画もやった方がいいんじゃないか? 今流行だし」
「もっと効率的にWebサイトの制作ができるように、何か機材を入れた方がいいんじゃないか」
「いっそのことターゲットを変えて、別のメディアを立ち上げては……」
などと、いろんな話が出てくると思います。
でも、さまざまな会社でお話をうかがっていると、そうしたアイデアは思い込みであることも多いし、労力がかかるだけでうまくいかないことも多いのです。特に多いのは、
「目標は2倍だから、2倍の数のお客さんに営業してなんとか達成しよう」
「人を増やそう」
というものです。
でも、そんなことは続くでしょうか? とにかく「頑張ろう」という組織・個人は、目標がどれだけ高くなっても「頑張ろう」で済ませようとするでしょう。身も心も擦り切れるだけです。人を増やすのはそもそも人件費がかかり、かえって目標から遠ざかるということもあるでしょう。
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