日本コカ・コーラは、ペットボトルコーヒー「ジョージア」をブランド刷新し、3月20日から新製品を発売する。「1975年にジョージアが誕生して以来、最大規模のブランド刷新になる」(同社マーケティング部コーヒー事業部の朴英俊部長)と意気込む背景には、ジョージアを含むRTD(Ready to Drinkの略で、容器入り飲料のこと)コーヒー市場の課題があった。
同社によれば、RTDコーヒー市場は伸長傾向にあるという。「販売金額は前年比3.4%増、購入率も同0.6%増となっています」(朴氏)
その一方で購入者は40〜50代の男性が多数を占めており、若年層や女性の購入金額・購入率が低いことが課題だった。「若年層や女性にコーヒーを飲む習慣がないかと言えばそんなことはありません。この層が買うコーヒーは、スターバックスやタリーズといったコーヒーショップ、コンビニ各社の100円コーヒーなどです」(朴氏)
なぜ、若年層や女性はRTDのコーヒーを選ばないのか? 朴氏はRTDコーヒーが持つ「男性向け」「働く人向け」というイメージが強いためであると分析する。「将来的な市場成長を見据え、若年層や女性の取り込みは急務です。『男性向け』『働く人向け』というイメージを破り、日常のあらゆるシーンで訴求していくために、大々的なブランド刷新が必要でした」(朴氏)
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング