スクエニ、正社員の基本給10%引き上げ 初任給も27%アップで28.8万円に競争激しいゲーム市場

» 2023年03月16日 18時55分 公開
[ITmedia]

 大手ゲームソフト会社のスクウェア・エニックス(スクエニ、東京都新宿区)は3月16日、2023年4月から正社員の基本給を10%引き上げると発表した。娯楽の多様化に伴い、ゲーム市場の競争が激しくなる中、賃上げを実施することで優秀な人材の確保につなげたい考えだ。

スクウェア・エニックスは4月から正社員の基本給を10%引き上げる(同社公式Twitterより)

 賃上げの対象となるのは、同社と親会社スクウェア・エニックス・ホールディングスの正社員で、4月1日から適用する。基本給はベースアップ(ベア)を含め平均10%の昇給となる。あわせて、大卒の初任給についても平均27%アップし28.8万円とする。

 同社は「物価高騰など外部要因の変動時にも社員が魅力的なコンテンツの創出に専念できる環境整備を企図するとともに、新たな優秀人材の獲得強化も見込める措置として実施する」とコメントしている。

同社が発表したコメント(プレスリリースより)

 競争が激しくなるゲーム業界では、優秀な人材の確保に向けて給与の引き上げが相次ぐ。任天堂は契約社員などを含む国内の全従業員の賃金を4月から一律で10%引き上げる。セガはベアなどを7月から実施し、正社員の年収を平均約15%引き上げると発表している。

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