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店内の「ロボット」に大興奮! サイゼ派家族があえて「ガスト」を選ぶワケ仕事と家事の両立術(1/3 ページ)

» 2023年03月18日 05時00分 公開
[昆清徳ITmedia]

仕事と家事の両立術

共働き世帯が増える中、仕事と家事の両立は悩ましい課題だ。さまざまなタスクをこなしながら、仕事に集中できる環境を整えるにはどうすればいいのか。業務外の「もやもや」を解消し、共働き・子育て世代がより多くのリソースを仕事に避ける環境を整備するヒントをお届けしていく。

 妻と私はともに都内で会社員として働いています。子どもは2人いて、上の子は小学校(低学年)、下の子は保育園にそれぞれ通っており、家事・育児・仕事に忙しい日々を送っています。

 私たちは食事の準備・片付けというタスクから解放されるとともに、ほっと一息つく時間を得るためにファミレスを活用しています。いくつかあるお店の中からサイゼリヤ(以下、サイゼ)を選ぶことが多いのですが、たまにガストを利用しています。それは、ガストにしかないエンタメ要素に助けられているからです(参考記事:「サイゼは生活の一部」 4人家族がたどり着いた外食の“最適解”)。

 本コラムでは私たちの体験に基づき、子育てファミリーにとってガストを利用するメリットを紹介していきます。

たまにガストを利用する理由とは?

ネコ型配膳ロボットに夢中

 ファミレスを利用する際に悩ましいのは「子どもをどうやって大人しくさせるか問題」です。

 自分の好きなメニューが食べられるうれしさから、ついつい声が大きくなったり、テーブルでじゃれあったりしてしまいます。子どもを静かにさせるためタブレットやスマートフォンを与えるのは最終手段。できれば、料理が到着するまで絵本を読んだり、折り紙や塗り絵といったアクティビティーを楽しんだりしてほしいのが親心です。一方、日常の家事、育児、仕事で疲れ果てているので、お店に行く前にそうした準備をするのがおっくうに感じてしまうことも多いです。

 そんな時、ガストの店内を動き回るネコ型配膳ロボットは、子どもたちの注意を引いてくれます。このロボットは、ガストを含むすかいらーくグループで導入を進めています。2022年末時点で全国約2100店舗に3000台の導入を完了しているそうです(参考記事)。

すかいらーくグループの店舗で活躍するネコ型配膳ロボット

 軽快な音楽を流しながらロボットが厨房から出現し、テーブルまで料理を運んでいきます。テーブルに到着すると、客が料理を取りやすいようにくるりと回転。その後、客がタッチパネルを押すと厨房に帰っていきます。その存在感は抜群で、子ども(特に次男)は楽しそうにロボットの動きを目で追っています。

 私たちの利用する店舗にはロボットが2台あるのですが、たまに通路でぶつかりそうになると1台が道を譲ることがあります。「え? なんでこっちにくるの?」と次男が不思議そうに私に尋ねてきます。すると「ぶつかりそうだから、よけてくれたんじゃないかな?」といったように話題が広がります。

すかいらーくグループの店舗で活躍するネコ型配膳ロボット

 社会の仕組みが少しずつ分かってきた長男とは「どうやら、ガストではこのロボットが増えているらしいね。どうしてだと思う?」といったように、教育的な話題も可能です。また、ロボットが通る通路に椅子がはみ出していたりすると、そこでいったんストップします。気付いた客が椅子を引っ込める様子なども、見ていて飽きません。

すかいらーくグループの店舗で活躍するネコ型配膳ロボット

 他のファミレスでは店員が持ってきてくれた料理を受け取るのが普通ですが、ガストでは子どもが自らロボットから取り出そうとします。お手伝い精神が自然と養われそうです。

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