店内で子どもの注意を引いてくれるのはロボットだけではありません。小学生以下向けの「ガチャおもちゃつきメニュー」を注文するとガチャコインがもらえます。コインを持って店内を移動し、ガチャマシンにコインを入れ、おもちゃを持って帰ってきて、おもちゃを遊んでいる間、親は安らかな時間を過ごせます。
子どもメニューについてくる塗り絵や間違い探しも充実しています。私たちが最近利用した、アンパンマンの間違い探しや塗り絵クイズは小さい子どもにとって適度な難易度に感じました。
注文したメニューが到着するまでに家族で時間差があると、先に食べ終わった子どもが時間を持て余すことがあります。そんな時、店内にあるおもちゃやお菓子を販売するコーナーは心強い存在です。高価なおもちゃをねだられても困るのですが、子どもといろいろ交渉し、最終的に安いガムなどに落ち着くこともあります。
サイゼの店内は割とシンプルなつくりになっている印象ですが、ガストはいい意味でごちゃごちゃしています。子ども向けのエンタメ要素が充実しているからというのも一因でしょう。
テーブルには注文するためのタブレットが設置されており、いろいろな動画が映し出されます。その中で、親としてありがたいのが学校でも教えられている「SDGs」系のコンテンツです。
すかいらーくグループではレジ袋とカトラリー(フォークなど)を1月12日から有料化しています。また、脱プラを推進するため木製フォークを採用していましたが、耐久性向上を目的に竹製フォークへの変更を進めています。おすすめメニューだけでなく、こうした取り組みをテーブル上にあるタブレットの動画で解説しています。
また、フードロス削減のため、食べきれなかった料理の持ち帰りを推奨しています。具体的には「もったいないパック」を20円で提供しています。
このように、いろいろな社会的な課題について親子で話し合うきっかけになります。
サイゼからは、サービスをなるべくシンプルにして価格を抑え、イタリアンを気軽に楽しんでもらおうという姿勢が感じられます。それと比べると、ガストは子どもを楽しませるためにいろいろなコンテンツやしかけを用意していることが分かります。
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