アドビ(東京都品川区、以下Adobe)は、画像生成AI「Adobe Firefly」のベータ版の提供を開始した。自社のAdobe Stockの画像や、著作権が失効しているパブリックドメインコンテンツなどを学習データに活用。権利を侵害する画像を生成せず、商業利用として安全性に考慮したという。
将来的には、ユーザーが所持する画像でFireflyをトレーニングし、固有の画像を生成できるようにする。
Adobe Stockの画像を増やす試みも検討している。ユーザーが画像をAdobe Stockに提供。それをもとに生成された画像から収益が得られた場合、収益をユーザーが享受できる仕組みを整える予定だ。Adobe Stockの画像が増えれば、Fireflyは多様な画像が生成できるようになる。
ユーザーが所持する画像がトレーニングに使用されない「Do Not Train」タグも導入。ユーザーに不利益が生じないような方策も検討している。
Adobeが3月に実施した調査では、過去1年間でコンテンツ需要が2倍以上になったと回答した企業は約9割にのぼる。企業の約7割が今後2年間でコンテンツ需要が5倍になると予想している。Adobeは今後、FireflyをさまざまなプラットフォームでAPI経由で利用できるようにする予定だ。
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