「体が資本」という言葉の通り、現在のビジネスでは「健康」が一つのトレンドとなっている。一方で、リモートワークの普及による運動不足や、過重労働による睡眠不足など、ビジネスパーソンと健康を取り巻く環境に課題が山積している。「食」や「睡眠」、「運動」といったさまざまなキーワードから、心身ともに健康を維持し、パフォーマンスを高く保ち長く働き続けるためのヒントを提供する。
「睡眠時間と仕事のパフォーマンスは比例する」といわれるほど、睡眠の時間と質は重要だ。その一方でコロナ禍によるライフスタイルの変化などで、よく眠れなくなったビジネスパーソンも多いのではないか。
近年は睡眠の質の向上を図る商品に注目が集まっており、小売業各社はさまざまなグッズを展開し、訴求している。今、世の中ではどんな快眠グッズが売れているのだろうか。家具・インテリア雑貨を扱うIKEAの担当者に取材した。
IKEAは常時約9500の商品点数を揃えており、年間約2000点の新商品と入れ替わる。良質な睡眠に役立つグッズにおける顧客の購買動向について、担当者は次のように語る。
「コロナ禍を経てより健康的な暮らしを意識する人が増え、睡眠の質の重要性に対しても意識する人が増えたと感じています。寝具のニーズが伸びていると同時に、アロマキャンドルや観葉植物など、家での暮らしをリラックスさせる雑貨も好評をいただいている」
その中でも、売れ筋やロングセラーの快眠グッズはどのようなものなのか。
ローセンシェールム(1999円)は人間工学に基づいて設計した枕で、同社の寝具カテゴリー(枕、布団)の中で最も売り上げている商品だ。枕の前と後ろの高さが異なり、横向きと仰向けのどちらの寝姿勢も支えるつくりとなっている。「柔らかめの層と密度の高い硬めの層が頭と首にフィットして適切にサポートする」という。
ヴォーグストランダ(90×200センチメートル、36990円)は、体のあたる部分を7つのゾーンに分け、それぞれの負荷に合うポケットコイルを二層で配置したイケア独自のダブルポケットコイルマットレス。
体の部位に合った寝心地を実現し、背中をサポートする。1つずつ袋に包まれたポケットスプリングが体の動きに合わせて独立して動くため、寝返りがパートナーの眠りを妨げにくい仕様となっている。
同商品は最近の売れ筋であり、前年度比で2倍以上売り上げているという。
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